2023年のAnholt-Ipsos Nation Brands Index (NBI)で、日本が初めて首位に
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2023年のAnholt-Ipsos Nation Brands Index (NBI)は、世界60カ国を対象に「輸出」「観光」「文化」「人々」「ガバナンス」「移民と投資」の6つの指標で国の評判を測定する調査で、国際的なソフトパワーの変化を評価しています。Simon Anholtが2005年に設立したこの指数は、60,000人以上の回答者を対象に20の国でオンライン調査を実施し、各国のブランドイメージが貿易、観光、投資に及ぼす影響を分析しています。2023年の調査は6月から8月にかけて行われました。
2023年のNBIでは、日本が初めて首位を獲得し、アジア太平洋地域から最初のトップ国となりました。日本は2019年の5位から着実に順位を上げ、科学技術への貢献、創造性、製品の魅力が評価され、「輸出」指標で1位を獲得しました。また、「人々」や「観光」の指標でも評価が高く、都市の活気や人材の魅力が高く評価されました。
6年間1位を維持していたドイツは2位に後退しましたが、「輸出」「ガバナンス」「文化」などの指標で引き続き高評価を維持しています。カナダは3位を保持し、「人々」と「移民と投資」の分野で1位を獲得しています。
イギリスは昨年6位から4位に浮上し、全体的な評価が安定しています。一方、フランスは8位まで順位を落とし、過去最低の順位となりました。アメリカは回復基調にあり、6位に上昇しました。
ウクライナは戦争の影響を受けて評価が停滞し、順位を57位に下げました。全体的には、旅行や投資への関心が2023年に再び高まり、多くの国で訪問や投資の魅力が向上しています。これらの変動は、国際的なソフトパワーのバランスの変化を示しており、日本の躍進は「アジアの時代」の始まりを象徴するとされています。
参照リンク: https://www.ipsos.com/en/nation-brands-index-2023